10年以上前になるけど、
教え子が、進路面談で芸術系の高校に行きたいと言った。
入試が特殊。
学校の先生も何を対策したら良いのかわからず、悩んでいるという。、
その生徒は、普通科の受験生に混ざったクラスがいい、と、入試には関係ない勉強も、しっかりとこなした。
俺は、その姿勢に応えたいと思った。
その芸術系の高校の過去問を手に入るだけ手に入れて、研究しまくった。
いくつかの出題パターンがある。
それを、俺なりに模擬試験を作って何度も対策してあげた。
必要ならその学校に電話をしていろいろ聞いた。
「小説の一部を読んで、それを一枚の絵に描きなさい。」
ある時、マンガチックに書いてきた。
俺は厳しく指導した。
合格した先輩の例まで見せたはずだが、みんな、こういうタッチでの絵ではなかったはず。
頭を使いなさい。
と。
何度も描き直させた。
何度も「頭をつかえ」と叱った。
その生徒は、時には涙を浮かべながら努力を続けた。
試験当日、その生徒が制服のまま塾に飛び込んできた。
「先生!!!先生が出してくれた問題!そのままでたんだよーーー!!」
え!?
俺が1番驚いた。笑笑
国語の教科書から引っ張ってきた文章。それを元に絵を描く問題。
俺が出した問題がそのまま出たと。
すごい奇跡。笑笑
奇跡が起こるくらいまで、俺も彼女も何度もやったからかな。
(^^)
懐かしい思い出話です。