勉強がめっちゃ得意な子がいます。
その子達にとっては、学校の授業なんて、ハッキリ言うと退屈なんですよ。
現実、勉強が苦手な生徒のことを考える先生は多いけど、出来すぎる生徒の苦痛を考える先生は少ないんで。
授業で難しい問題も扱わず、間違いもさせず、落ちこぼれを出さないようにしている授業。
勉強がめっちゃ得意な子にとっては、つまらない授業に毎日真面目に参加しないといけないの、本当に苦痛なんだよ。
ワクワクして、先に勝手に進めていると、先生に怒られるし。
「わかる!」と挙手すれば、周りから「自慢?」っていじめられるし。
そんな風にして、デキルことを少しずつ隠して自分を守るようになる。
潰さないであげてほしい。
子どもをよーくみれば見えてくる。
もちろん、逆に勉強がすごく苦手な生徒もいるんだよね。
勉強が苦手な子って、まだ自信もないし、なかなかモチベーションも上がらない。
それを「このままでは高校に行けない、人生終わりだ」的な言葉で、みーんなが焦らせるんです。
学校の先生や親や塾の先生。それではど素人ですね。
その言葉でやる気になる生徒は、もうすでに、いろいろ整っている生徒だよ。
先のことも見えていない生徒に言ったら逆効果。
本当に先が見えない道を歩くのは怖いんですよ。
真っ暗なんですよ。
背中を強く押されたら、そりゃしゃがんでしまいますよ。怖いもん。
大人はね、その道を見やすくするように、照らしてあげるんですよ。
「お前には無理だ」なんて言葉で傷付けるんじゃなくて、
どうやったらいいかを見せてあげるんです。
暗くなった道を照らして見せてあげるんです。
やる気をそぐだけなら、黙っていてほしい。
怖がらせてしゃがませるだけなら、黙っていてほしい。
と思うときが、よくある。