自学自伸の四本柱
(3)質問力
我々は教えない塾を目指します。生徒を伸ばす意識の低い先生は、しっかり丁寧に教えます。「先生!ありがとう!わからない問題を、すぐにわかりやすく教えてくれて!」なんて言われたりしているのでしょうか。実はこれは良くないんですよ。その瞬間はスッキリしますが、スッキリすることが目的ではないですよね。こんな先生は、本当に生徒を伸ばす気はないか、それか、本当の伸ばし方を知らないんですよね。
そもそも生徒の質問の仕方が大事です。
「せんせー、わかりませーん」「ん?どこが?」「全部」「あれ?その質問の仕方でいいんだっけ?」そこから質問の仕方の指導が始まります。
わからない問題があったら、まず解説を読む。そして、その解説内で理解できない場所をピンポイントで質問する。
「解説のここの部分が、なぜこうなるのか、こう考えたんだけどわからないんです」
と、質問というよりは、分からない部分の説明をさせるんです。ここで、先生はさらに簡単に教えて終わりにしないで、ヒントや質問返しで生徒の頭を活発にする。これが生徒を伸ばす先生です。
もちろん生徒の段階によっては、丁寧に教える段階(リハビリ段階)も必要です。しかし、その後は上記の理由で、我々は「教えない塾」を目指します。
特に家庭教師や個別指導では、この必要な「余裕」がとれていないことが多い傾向にあるので注意が必要です。