自学自伸の四本柱
(4)勉強の習慣化
①習慣とやる気
まず、歯を磨くときに、やる気なんてものは必要ありませんよね。これは今までの生活で身に付けた習慣だからです。勉強も習慣化が大事です。
私には2歳の娘がいて、歯磨きをさせようと毎日奮闘していて、とても身近な問題です。大人になれば、歯を磨かないと虫歯になることを知っているので、しっかり歯を磨きます。強制されなくても歯を磨く習慣が身についています。しかし子どもは、虫歯のリスクも歯磨きの効用も理解していませんから、いくら説得しようとしても難しいのです。さらに子どもは、目の前の遊びが楽しくて、歯を磨くのを嫌がります。
昨夜も奮闘しました。そこで、モノで釣ったり、罰則に近いことをしたりしてでも、親は子に歯磨きをさせます。習慣になるまでは粘り強く頑張っていきたいと思います。
さて、勉強の習慣を作るには、最初のうちは、少しコツがあります。遊びやその他の誘惑があることも多く、勉強が当たり前の習慣になるまでは、多少の強制力や環境が必要なんです(理想は、自らがその大切さに気付き、能動的にできるようになることです。それまでは親や先生の力が必要です)。
3.自学自伸の四本柱
(4)勉強の習慣化
②行動が先にあってやる気になる
何かに取り組むときに、「やる気」がある無いってよく言いますけど、やる気は、自分で「出す」ものですよ。「やる気があるから勉強をする」いいえ。ちょっと違います。「やる気を(自分で)出して勉強する」ですね。さらに「勉強をするからやる気が出てくる」わけですよ。運動もそうです。仕事もそうですよね。まずは、始める。習慣化するまで続ける。そして、自らが一生懸命やることが大事なんです。
学生時代の部活でも、スタメンでもなくずっとベンチだった人でも、すごくやる気に満ちていて、楽しそうにしていたメンバーいるでしょ。一生懸命やっている人って楽しそうじゃないですか。逆にスタメンでもテキトーにやっていたり遅刻したり休んだりしている人って、楽しそうじゃないんですよね。
つまり、目の前のことに一生懸命になってみることが大事なんです。そうすると、なんでもやる気になれるんです。物事の上手い下手は無関係です。
まとめると、「やる気」に頼らずまず始める。そして一生懸命やる。そうするとやる気(らしきモノ)も出てくる。それを続けていると当たり前になってくる(習慣化)。そのために、多少の強制力や環境が必要なのです。