埼玉県で最難関の私立高校○○高校。
そこへ行きたいと、塾の進路面談で言った生徒がいた。
これは、フィクションです(そういうことにしておきます)
保護者様「先生、実は、先生には本当に失礼なんですけど、○○高校へ合格するには、Wアカデミーにする?と本人に聞いたんです。」
私「は、はあ、、」
この保護者様は上のきょうだいを、二人もうちの塾に通わせてくださっていたし、本当に塾のことを信頼してくださっていたんですよ。
それでも、我が子の希望を叶えるための強い意志があり、そんなことをおっしゃっていたのだと理解していました。
だから、私は失礼だとは思わなかったんですよ。
なにせ、県内トップの私立高校の受験は特殊ですから。
続けて保護者様「失礼を承知の上です。でも、本当にこの子が○○高校へ行きたいのなら、合格者の半数以上がWアカデミーに通っているという話を聞いたんです。
私もエイメイを信頼していますし、そんなことを言うのはとてもつらかったのですが、塾をWアカデミーに変える?と聞いたんです。
そしたらとても驚きました。この子、、、『エイメイから○○高校合格、と自慢したいんだよ』なんて言うんです。」
なんと、、、中学生が、そこまで塾のことを考えてくれていたなんて。
嬉しい反面、複雑な気持ちになりました。
私「その気持は本当に嬉しいよ。エイメイでも、もちろん全力を尽くして合格へ導くよ。でも、お母さんもこういっているし、うちの塾に通いながら、Wアカデミーも併用するという作戦もあるかもね。あの○○高校合格は一筋縄じゃいかないからな。それくらいやってもいいかもな・・・」
と。
そしたら、本人がさらにこんなことを言ったんです。
「それじゃダメなんだ。エイメイがすごいって証明したいんだよ。」
塾経営者として、こんな嬉しいことはありません。
そして、彼を絶対に合格させてあげないといけない。と強烈な覚悟をしました。
当然のことですが、先生たち全員で彼の合格へ向けて作戦を立てて、
特別に課題を出して、補習をしてあげたりしました。
できることはなんでもやりました。
彼は本当に頑張りました。
そして、
彼は見事に志望していたその最難関校に合格。
合格の報告を聞いたときは、私は嬉しさより、「安心した」というのが本音ですね。
彼は今も社会人として大活躍しているようです。
生徒からこんなことを言ってもらえる塾を作れてよかった。
うちの塾は、こんな生徒たちのために、このまま小さな塾で終わってはいけない、と使命感を持つきっかけでもありました。